
妊娠と身体年齢
自然妊娠による出産数は30歳から徐々に減少し、35歳を過ぎると明らかに低下、40歳を過ぎるとさらに急速に減少するとされています。45歳以上での妊娠はきわめて少ないとされていますが、これらはあくまで統計上の傾向であり、個人差があります。
妊娠と女性ホルモン
卵巣は骨盤の奥、子宮の両脇に位置する臓器です。具体的な深さは体格や個人差によって異なりますが、体の表面からある程度の深さにある臓器であるため、直接的な血流の変化を実感しにくい部位ともいえます。エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが月経周期の中でバランスを取り合い、妊娠に向けた体の準備を整えているとされています。
女性ホルモンのバランスを整える
国内の学会発表等でも鍼灸と妊娠に関する報告はありますが、対照群を伴う質の高い研究は限られており、鍼灸の効果については研究者の間でも意見が分かれているのが現状です(詳しくは「インディバ×鍼灸の妊活ケア」ページもご参照ください)。
当院の施術の流れ・通院頻度の目安
初回はカウンセリングで年齢や周期、現在の通院状況(婦人科・不妊治療クリニックなど)をお伺いします。そのうえで、鍼灸を中心に、体調に合わせた施術を行います。継続的なケアをご希望の場合は、月2〜4回程度のペースを目安にご案内していますが、体外受精など治療段階に応じてペースを調整したい場合は、通院中の医療機関の治療方針を優先し、その周期に合わせてご相談いただくことも可能です。効果を保証するものではなく、感じ方には個人差があります。
東洋医学・鍼灸から見た妊活の身体づくり
セルフケアや鍼灸でのケアと並行して、気になる症状がある場合は婦人科など医療機関への相談も検討してください。
東洋医学の考え方
東洋医学では、妊活における身体づくりは「腎」の働きや「気・血」のめぐりと関わりが深いと考えられています(伝統的な考え方であり、科学的な効果が証明されているものではありません)。当院では、年齢や体質、生活リズムをヒアリングしたうえで、そうした東洋医学的な観点から施術内容を組み立てています。
セルフケアに使えるツボ
ご自宅でも取り入れやすいツボを2つご紹介します。三陰交(内くるぶしから指4本分上)は、東洋医学において体を温めるツボの一つとして紹介されることが多いツボで、指の腹で優しく押す、または温めるのがおすすめです。関元(おへそから指4本分下)もお腹の冷え対策として使われることが多いツボです。強く押しすぎず、心地よい強さで行ってください。妊娠中の方や体調がすぐれない時の刺激は避け、心配な場合は担当鍼灸師にご相談ください(三陰交・関元はいずれも伝統的な東洋医学の考え方に基づいて用いられるツボであり、特定の症状の改善や治療効果を保証するものではありません)。
鍼灸・インディバという選択肢
当院では、鍼灸に加えてインディバ(高周波温熱機器)を組み合わせたケアもご用意しています。インディバは体の深部を温めることができるとされる高周波温熱機器で、冷えが気になる方のめぐり・温めのサポートとして、選択肢のひとつとしてご案内しています。なお、鍼灸・インディバは不妊症そのものの治療を目的とした施術ではなく、体調管理の一環としてのご案内です。体感には個人差があり、医学的な効果を保証するものではありません。
よくある質問
Q. 卵子の数は年齢とともにどのくらい減るのですか?
出生時に約200万個あった卵子は、思春期までに約30万個程度に減少し、その後も年齢とともに減っていくとされています。37歳頃から減少のスピードが速まるという報告もありますが、卵子の数や質には個人差が大きく、この数値だけで妊娠の可否が決まるものではありません。気になる方は、婦人科などでAMH検査等についてご相談いただくことをおすすめします。
Q. 妊活に鍼灸は効果がありますか?
妊活における鍼灸の効果については、研究者の間でも意見が分かれているのが現状です。当院では、妊娠率を保証するものとしてではなく、体調を整えるサポートとしてご提案しています。
Q. 妊活のための鍼灸はいつから、どのくらいの頻度で通えばいいですか?
個人差はありますが、月2〜4回程度のペースを目安にご案内することが多いです。体外受精など治療段階がある場合は、通院中の医療機関の治療方針や周期に合わせて調整いたしますので、まずはご相談ください。
Q. 不妊治療クリニックに通いながら鍼灸を受けても大丈夫ですか?
多くの方が併用されています。現在の治療方針や周期の状況を教えていただければ、それに配慮した施術内容をご提案します。心配な場合は主治医にもご相談ください。
Q. 妊活中の身体づくりに役立つツボはありますか?
三陰交(内くるぶしから指4本分上)や関元(おへそから指4本分下)は、冷え対策のセルフケアとしてよく使われるツボです。心地よい強さで優しく押す、または温めるのがおすすめです(伝統的な考え方に基づくセルフケアであり、効果を保証するものではありません)。
【参考情報源】
- 公益社団法人 日本産科婦人科学会 ARTデータブック
- 卵子数の年齢的推移に関する複数の生殖医療機関・専門医監修記事
- 原始卵胞発育(約180日)に関する生殖医療分野の公開情報
- 鍼灸と妊娠率に関するエビデンスの現状(Paulus 2002初回結果とその後の偽鍼対照試験・大規模メタアナリシスの経緯)
▶ 不妊・妊活の鍼灸治療について
この記事は「不妊・妊活の鍼灸治療」の関連コンテンツです。ハリニー鍼灸治療院(恵比寿・銀座)の妊活鍼灸の全体像・施術内容・通院の目安は、不妊・妊活の鍼灸治療(総合案内)はこちら。

